昨日は、2012年ビジネスサイトでやっていはいけないこと10選というエントリーを用意していたのですが、その中でスパム的なSEO過度のバズマーケティングの弊害について触れていたところ「食べログ問題」がメディアで大きく取り上げられていたので急遽エントリー変更をしました。

問題となった手法は、口コミを利用したマーケティング手法の一つです。「食べログ」以外にもブログやSNS、掲示板等を使って口コミを人為的に操作発生させることを狙います。2012年の新年早々からネット上では「ステマ」一色だったので「ステルスマーケティング」の一つと言った方がインパクトがあるのかもしれません。

 

今回の場合は意図的にお店の高評価を書き込むという単純な方法でしたが、なぜ食べログだったのでしょうか?他にも口コミやレビュー・評価というものを採用しているサイトは多く存在します。その理由の一つは評価を意図的に操作できる仕組みを狙われたと考えています。ここではどのサイトがどのような基準で評価を行なっているかは書きませんが、分かってしまえば意図的に操作することは可能です。これは一時のSEO対策と似ていますね。

 

ここで、「口コミ」サイトがマーケティングの対象となったかを考える必要があります。ネットの黎明期においては情報が有る無しだけでも勝負が出来ました。
しかしこれだけ情報が氾濫すると見る側(ユーザー)も似たような情報から何が有益かを判断するようになります。当然ですが情報を発信する側が自社の商品やサービスについて悪く書くことはしません。どこを見ても「格安」「高品質」等の文字が踊っています。必然的にユーザー(読者)は業者側の発言よりユーザーの評価で本質を見極めようとします。

 

これが顕著に現れるのがネット世代(このような言葉があるかわかりませんが)検索エンジンを使いこなして結果だけでなくそこから情報をジャッジ出来る世代が多くなったことに起因するのではないでしょうか?現在積極的にネットを使う世代の方々は情報を選別する能力を備えています。「インターネットで見たから」と言う単純な判断はしません。子供の頃からネットに触れていれば情報リテラシーは自然に身につくものです。

 

正直なところ、その世代は数年前からすでに口コミは信頼してないと思います。「食べログ」問題がテレビで報道されようが、「こんなの前からじゃないか」と冷静に受け止めています。しかし購買者の世代はそれより上である場合が多く、そちらをターゲットにするためにこのような手法が行われているのも事実です。

 

今回、口コミマーケティングの実態が表面化したことに意味があります。おそらく「食べログ」以外の口コミサイトでもヤラセ対策を進めて行きます。こうやって少しづつ健全化して行くことでネットの価値も上昇すると思います。
冒頭で少し触れたように、小手先のSEO対策や過度のバズマーケティングは突然終焉するリスクを想定しなければならない事や、実態が表面化した時の信用低下のリスクが高い為に「やってはいけない10選」にノミネートしていた矢先の出来事でした。

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